小手返しと手出しツモ切りアピール②
前回、手出しとツモ切りのモーションをテーマに小手返しについて考えてみました。
僕の導き出した結論としては、小手返しは切り番にツモった牌を手の中に入れることになっていたり、手出しツモ切りの判別はできるべきであるということであったり、小手返しはゲームの進行とは無関係な動作であったりということから、小手返しはするべきでないと考えました。では、手出しツモ切りを誤魔化すことが悪だとして、
『手出しツモ切りを強調すること』はどうなのでしょうか?
それが今回のテーマです。
今自分が捨てた牌が、手出しであったこと・ツモ切りであったことを知らせたい局面はあると思います。その情報が伝わることで、ゲーム上自分の都合良い結果に繋がりやすい時がそうですね。
例えば、アガり牌を見逃して直撃したい相手に山越しをかける時はツモ切りであったことを…
テンパイからリーチの現物を空切りして降りたように見せかけたい時は手出しであったことを…
それぞれ伝えたいはずです。
ただもちろん、三味線になるような伝え方をするわけにはいきません。
また、三味線にはならなくても、「今ツモ切りました」「今手出しでした」とかいきなり自分からわざわざ言うのも、同卓者に余計な詮索をさせることになり、結果はどうあれ感じは悪いでしょう。
では、ここからが今回の考え所なのですが、
嘘や口は使わず、モーションだけで手出しツモ切りを強調した場合はどうでしょう。
ツモった牌を手牌の傍まで持ってこず、河の空中からそのままツモ切りしてみるといったことです。
手出しを強調するわかりやすい切り方がちょっと思い付きませんでしたが、人によって普段のモーションがそれぞれ違うので、そのモーションのパターンから手出しをさりげなく伝わりやすくする切り方がある人は多いのではないでしょうか。
共感できない方、すいません。
ここではモーションを変えることで手出しを表現しようとするとします。
これらのことからどんな問題が発生しうるでしょうか。
①三味線(まぎらわしい言動)となるか
以前、『嘘理牌』の記事で「嘘を使って欺く意図のある行為はよくない」という旨の話をしました。
そこに照らし合わせて考えると、嘘はついていませんし、欺くというよりはゲーム上のミスリードを誘うテクニックというニュアンスの方が近いのではないでしょうか。
②同卓者の心象
三味線じゃなければ何をしてもいいわけではありません。
結局は同卓者がどう捉えたかが問題です。
ではそのアクションの結果、ミスリードをした同卓者がその人に放銃したとします。
この時、「うわ、山越しか」や「空切りしただけか」となるなら通常のゲーム進行であり、手出しツモ切りを強調したアクションは、切り方のレパートリーとしてしか同卓者には感じられておらず、問題にはなっていません。
そうではなく、「うわ、手出しツモ切りを強調するためにわざわざあんな不自然な切り方をしたのか!」となってしまうようなら問題です。
騙された感を与えてしまっては、同卓者の心象を損ない、してはならないこととなるでしょう。
この案件から起こりうる問題や論点があまり思いつきませんでした。
とりあえずまとめますと、
自分の普段のモーションの中から、アクションの種類を認知されやすいモーションを選択しているだけなら、手出しツモ切りを強調することは特に問題ないと考えました。
何かこういうケースもあるというのがありましたら教えてください。